Contents
ホットケーキとパンケーキってなにが違うの?
しかし、チコちゃんは知っています。
人それぞれ~。
教えてくれるのは、パティシエ 吉田 菊次郎さん。
ホットケーキとパンケーキの違いは、薄いか厚いか、ふわふわかしっとりか、喫茶店で食べるかなどいろんな違いが取り沙汰されてますが、明確な違いはない。
なぜ2つの言葉が生まれた?
そもそもパンケーキの「パン」は食べるパンじゃなくて、フライパンの「パン」なんです。
底が平らでちょっと薄めで片手鍋のことをフライパンといいますが、フライパンで焼いたものは全てパンケーキ。
クレープ、どら焼き、お好み焼きもこれもみんなパンケーキといえばパンケーキの一種です。
「パンケーキ」という言葉が誕生したのは15世紀ころだと言われており、1560年に描かれた「ザ・パンケーキ・ベーカリー」という絵画には、現在のものによく似たパンケーキが描かれています。
日本にパンケーキが伝わったのが、文部省が翻訳して出版した「百科全書」という本に「薄餅(うすもち)」という名前で、パンケーキのレシピが紹介されています。
「明治時代に伝わったパンケーキ」
現代のパンケーキよりクレープに近いふっくらパンケーキになったのは明治時代後半。
明治時代は「パンケーキ」であり、ホットケーキという言葉はなかった。
ホットケーキという言葉は?
日本でホットケーキという呼び名が生まれたのは、関東大震災後の1923年。
東京・日本橋の百貨店の食堂で「ハットケーキ」という名前のメニューが出てきます。
「パンケーキ」というとブレッドという意味の「パン」、それと間違えられやすいということと、それから焼き立てはホカホカで温かい。
「PAN」より「HOT」のほうがいいということで、その百貨店では「HOT CAKE(ホットケーキ)」。
そういう名前でお客様にご案内したようです。
パンケーキ➡ハットケーキ➡ホットケーキ
日本人が発音しやすい「ホットケーキ」へと変化した。
なぜホットケーキが定着?
1957年に発売された「ホットケーキの素」がきっかけ。
この商品が5年後には多くのメーカーが販売するほどの大ブームとなり「ホットケーキ」という言葉が全国に定着。
15年後にはホットケーキが「小学生が食べたいオヤツ」のナンバーワンに。
このころになるとホットケーキという呼び名が一般的になった。
2010年立場を逆転させる出来事が!
スポンサーリンク
東京・原宿にハワイ発のパンケーキ専門店ができた。
その上陸がきっかけ。
この店が「行列ができる店」といってメディアに取り上げられて以来、原宿には次々とパンケーキ店がオープン。
若い方には
ホットケーキ=レトロ
パンケーキ=新しい
と、SNS映えする新しいスイーツというイメージ。元は一緒ですからどちらを使うかは人それぞれ自由。
ホットケーキとパンケーキってなにが違うの?
人それぞれ~。
番組公式ページへ