なんで寒いと体が震えるの?
しかし、チコちゃんは知っています。
体を震わせて熱を作っているから~。
教えてくれるのは、名古屋大学大学院 医学系研究科教授 中村和弘さん。
寒い時に私たちの体が震えるのは実は命の危機から脱するため。
そこに大きく関係しているのがたんぱく質。
たんぱく質は体のおそよ15~20%を占めており、体中に酸素を運んだり、骨や筋肉、皮膚などを作ったりと、人間の生命維持に欠かせない栄養素。
たんぱく質が効率よく働くのは約37℃。
体温に近い温度。
体温が低下→たんぱく質の機能も低下。
例えばお腹を冷やすとお腹を下す。
お腹が冷える→消化器官のたんぱく質の働きが低下
→お腹を下す私達の体は体温が大きくさがってしまうと、生命の危機に陥ってしまうのです。
それを防ぐために人間はいくつかの機能が備わっているのですが、その一つが筋肉を震わせて熱を作り出すことなんです。
そもそも筋肉を動かすには「アデノシン三リン酸」という物質が働くのですが、この時の副産物として熱が作り出されます。
寒い時足を動かす→筋肉を動かして熱を作る
この程度の運動で作り出される熱量は少なく、急激な体温の低下は防げません。
そこでシバリングが起きる。
「シバリング」それは体温が低下すると脳から全身の筋肉に「体温を上げろ!」という指令が行き、全身の筋肉を1分間で最大500回近く震えさせて、効率よく熱を作り出す特殊な運動なんです。
これにより体温の低下で弱まったたんぱく質の働きを回復させ、私たちの命を救っているのです。
ということで・・・
なんで寒いと体が震えるの?
体を震わせて熱を作っているから~。
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