堪忍袋の緒が切れた。

堪忍袋の緒が切れた。

ある日の出来事

妻があるスーパーで働いていた時の出来事である。

レジに慣れないまだ入りたての頃の話しであるが、本人は一生懸命で自分のことでいっぱいいっぱいであった。

そこに一人のおばあちゃんがレジのところに来た。

見るとオカズらしきものが数個ばかりと数は少なかったため、妻はレジ袋にいれてあげた。

そして◯◯◯円です。とつげた。マイペースなおばあちゃんは、おおきな財布をカバンから出したはいいが、チャックが開いていて、小銭をバラバラとぶちまけてしまったのである。

後ろで待っていたおじいさんは、ちょっと不機嫌な顔をしていたがまだだまっていた。

なにせおばあちゃんは、八十歳いくかいかないかぐらいでおまけにマイペースなものだから小銭を拾うのもおぼつかない。妻もレジから出て小銭を拾うのを手伝った。

後ろのおじいちゃんもさすがにイライラしてきて。だんだんつまさきに力がはいってるのが見てとれた。

なんとか小銭を拾い、改めて◯◯◯円になります。と妻がつげるやいなや、

マイペースなおばあちゃんはまたもやチャックの方を下にしてバラバラと小銭をぶちまけてしまったのである。

堪忍袋の緒が切れたのは我慢して待っていたおじいちゃんである。

おばあちゃんが小銭をまけるやいなや、

バーッ (おばあちゃんの短縮形)と大きな声をあげた。

なにせ二度目である。見ず知らずのおばあちゃんだったようだが、よほど腹にすえかねたのであろう。

しかし、気持ちはわからんでもない。急いでいたのかもしれないし、だれでも怒ってもしかたない状況であった。

一方おばあちゃんはあいもかわらず耳元で“バーッ“と言われようともマイペースで、妻にはそれがなんともユーモラスにうつったという。“バーッ”という声がリフレインして止まらなかったという。という話し。

 

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