障がい者の自立と依存とは?|クリシュナムルティの言葉から

障がい者の自立と依存とは?|クリシュナムルティの言葉から

依存は多いほど…。

あるニュースでダウン症の方にアンケートをした結果、今、幸せと思っている人が90%もいたのには驚いた。

しかし、成人となり自立していくのは大変じゃないのか? とアナウンサーが疑問を呈した。

それに対し、ある大学の先生(彼も障がいをもっているらしかった)がダウン症に限らず障がい者達に

 自立とは依存するものをいかに多く持つかということ。

と言ったとき『えーっ』と思ったと同時になるほどなー。

とも思ったのである。

確かに障がい者にとって依存するものが多いほど安心できるのだが、確固たるものではない。

常に恐怖が付きまとう。

障がいにもいろいろあり、一概には言えないのだが先のダウン症の方たちにしてみればやはり依存するものをいかに多く持つということが生きていくうえでも必要であろう。

一般の健常者で経済的にも精神的にも独立しているような人でさえ他人に頼らざるを得ない場面も多々あり、そういう面では少なからず依存しているわけである。

そういう面では誰もが依存してるわけですが、より少数の相手に多くのことを依存するほど事がこじれやすいと言われるように、やはり依存するものをいかに多く持つかは正しいのだろうか・・・?

そして、精神的な面での依存が厄介だ。これについてクリシュナムルティの言葉があったので参考にしたい。

参考として
クリシュナムルティは
依存と恐怖について次のように説いている。

依存と恐怖は相互に関係しあっているからです。
それらの両方について話し合ってもいいでしょうか。
私たちは依存について話していました。依存とはなんでしょう。なぜ心理的に他人に依存するのでしょう。

依存は自由の否定ではないでしょうか。

家を捨て、夫や子供や所有物を捨ててご覧なさい。これら全てを取り去ったとき、一人の人間とはなんでしょう。

一人になると彼は物足りなく、虚ろで、途方に暮れます。
ですから、彼が恐れるこの空虚さから財産や人や信念に依存するのです。

あなたは家族愛やそのほかの慰めといったあなたの依存するもの全てが非常に確かなので、それらを失うことは想像できないかも知れません。しかしそれでも恐怖は続いているのです。

ですから、あなたの依存するものがどれほど不滅に思えようと、どのような形の心理的依存も必ず恐怖を生み出すことをはっきりと理解しなければなりません。

恐怖は内側にあるこの不充足感、貧しさ、空虚さから起こります。ですから今、三つの問題があるのがおわかりですかー敏感さ、依存、恐怖です。

この三つのものは相互に関係しあっています。敏感さを取り上げてみましょう。(依存することなく、敏感なままでいるということ、繊細な心のままでしかも苦悩がないということがどんなことなのか理解できないかぎり)敏感であればあるほど、あなたはますます依存を深めます。

次に依存を取り上げてみましょう。依存が深まれば深まるほど、ますます煩わしさがましてゆき、やがて自由を望むようになります。しかしこの自由への要求は恐怖を強めるだけです。というのも、この要求は反動に過ぎず、依存からの自由を望んでいるわけではないからです。

‥‥あなたは何かに依存していますか もちろん、私は肉体的に食物や衣服や家に依存していますが、心理的、内面的には神、社会道徳、信念、人々のいずれにも依存していません。

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しかし、私自身が依存しているかどうかは今は要点ではありません。
続けましょう。

恐怖とは内側の空虚さや寂しさや貧しさに気づき、さらにそれをどうすることもできないと気づくことです。

依存を生みだし、さらに依存によって再び増幅される、この恐怖に私たちの関心を絞ってみましょう。恐怖を理解すれば、依存も理解できるでしょう。

そこで恐怖を理解するためにはそれがどのように生じてくるかを発見し、理解する敏感さがなければなりません。

そして本当に敏感であれば、自分の中にある途方もない空虚さ、ドラッグのような低俗な楽しみや教会の慰めや社交の娯楽などでは満たされることない、底無しの淵ーを意識するようになります

今までそれを満たしたものはないのです。このことを知ると恐怖は増す。これがあなたを依存に駆り立て、そしてこの依存によって、あなたはますます鈍感になるのです。そしてこれをして、あなたはまた恐れるのです。

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最後に

クリシュナムルティの言葉は難しいが妙に納得するものがある。

私も障がい者として自立を目指しいろいろもがいてきたのだが、恐怖は無くならない。

底無しの淵は常にあり、無くならないのならば、今あることにまずは感謝して、依存できることにも感謝だなと、すべてに価値の転換をしていくことが心の安らぎとなりえるのではないだろうか。

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