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新元号「令和」でブーム!「万葉集」多くは恋の歌
今も共感/約1200年前の恋の歌
万葉集にはおよそ1200年も前の短歌などが収められています。
新元号「令和」が「万葉集」から引用されたことを受け今や「万葉集」ブーム。
日本最古の歌集と聞くと何となく難しいイメージだが。
令和が引用された箇所を見てもいまいち内容がわかりませんが、万葉集の当時の人たちの思いや状況を知れば令和は、かめばかむほど味わいがでるすごく良い言葉。
万葉集は誰もがイメージできる歌の宝庫。恋の歌が多い。
大伴坂上郎女は・・・
恋ひ恋ひて
逢える時だに
愛しき
言尽くしてよ
長くと思わば
大伴坂上郎女
現代に訳すと・・・
やっと会えた
全然会えなくて悪かったよ
そんなことどうでもいいわ
いまこのときが大事なの
だからそんな言葉じゃなくて、もっと私が喜ぶ言葉をちょうだい
情熱的な歌
また万葉集に多く収められている作者不明の歌でも、恋する気持ちが読まれています。
宮道を人は
満ち行けど
わが思ふ君は
ただ一人のみ
作者未詳
現代に置き換えると・・・
相変わらずスゴイ人
あの人イケメン
あの子はかわいい系
世の中にはいろんな男の人がいるもんだなぁ・・・
でも
私が好きなのはやっぱりこの人
一途な思い
万葉集には私達も共感できる歌がたくさんあるということで、1200年前の歌が納められているんですが、変らない気持があるんですよね。
恋愛の気持ちって変わらないでしょう。いつの時代も。
万葉集とは
7世紀後半〜8世紀後半に編纂
◯約4500首が収録➠半分以上が「恋の歌」
◯詠み人は一部上流層にとどまったというのが現在の通説
「しょうもんか」という恋の歌が半分以上。52%。
恋の歌、ラブレターといっていいもの。実際に贈るものであった。
思い遣る
すべの知らねば
片垸(かたもい)の
底にそわれは
恋ひなりにける
粟田女娘子
(あわたのめのおとめ)
心の晴らす方法も分からないので
片垸(かたもい)に私の思いを託しました
片垸=蓋のない食器
片垸(かたもい)と片思いをかけている。
ストレートにあなたが好きですというのはあまりないという。
直接的より間接的なほうがシャレていたらしい。
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(おおとものやかもち)
◯万葉集の編纂に関わる
➠1割以上が家持の歌
◯宮中に仕えていた
20代前半には7人以上から恋の歌を贈られている
他にも、部下から離婚の相談について読んだ歌とか、飲み会の退出のするときの歌、防人に旅立つ夫を思う歌など多岐にわたる。
終わりに
「万葉集」は1300年もずっと書かれて、続いてるんですけれども、日本で一度も忘れられたことがないんです。
身近な話をしているんですけれども18世紀の人たち、みんな同じように「万葉集」の歌を知識人の人たちは考えて、どのように生きていたのかと。
日本の歴史上、ずっと続いているんです。力強いんですよね。
恋愛や家族に至るまで共感できるという「万葉集」についての解説でした。