透析患者に朗報!皮膚細胞から人工血管
長期透析患者はどうしてもシャントのトラブルが付きものです。
シャントが詰まったり、狭窄による手への障がいもよく聞きます。
そのたびにバルーン(風船)カテーテルで狭くなった部位を広げたりするPTA(血管拡張術)とか、シャントを造り直す(シャント再建)手術が行われるわけですが、透析が長くなってくると血管はボロボロになって使える血管がなくなってくるというリスクがでてきます。
私も透析歴30年を越え、シャント再建術を一度おこないましたが、いつまたシャントトラブルが起きても不思議ではありません。
自家血管が使えなくなれば、人工血管という手もあるのだがこれまでの人工血管は、自家血管より感染に弱いという欠点があるとのこと。
人工血管は作成後の手入れが重要となり、定期的なエコー検査と狭窄時のPTA(血管拡張術)が必要となるみたいで厄介そうである。
やはり出来る限り自己血管でシャントを作成することがシャントを長持ちさせる事になるのです。
そんな透析患者に朗報が飛び込んできた。
佐賀大医学部の中山功一教授(臓器再生医工学)らの研究チームが、細胞を使って立体的な組織を作り出す「バイオ3Dプリンター」で人工血管を作製し、人工透析の患者に移植する臨床研究計画を蒲郡(がまごおり)市民病院(愛知県)の審査委員会に申請したという。
患者の皮膚の細胞を培養し、約1万個の細胞の塊を作製。血管の三次元データに基づいて、この塊を生け花に使う剣山のような土台に串刺しにする。数日間で細胞が互いにくっつき、長さ約5センチ、直径約5~6ミリの人工血管ができるとのこと。
審査委員会が計画を承認すれば、佐賀大医学部で患者3~5人に移植する予定だという。
出典;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190423-00000056-mai-soci
これがうまくいけば感染のリスクは大分少なくなると思う。今後の推移を見守っていきたい。
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