Contents
単1・単2の「単」ってなに?
しかし、チコちゃんは知っています。
1つで済む電池という意味~
乾電池のことを、単1電池、単2電池と言いますけども、このような電池を「単位電池」と言います。
単1 単2→1つで済む電池
1934年頃まで使用されていた電池は主に「積層電池(せきそうでんち)」という複数の案電池を1つにまとめたものでした。
積層電池→複数の乾電池を直列にし高い電圧にした電池
当時、乾電池を使用していた懐中電灯などの電化製品は消費電力は大きく1本の乾電池では賄いきれないものが多かったという。
そのため乾電池はひとまとめにされ「積層電池」として売られていたのです。
電化製品省エネ化乾電池性能UP→乾電池1本でも作動
複数を積み重ねる「積層電池」に対して「1つで済む」という意味の「単位電池」。
これを略して「単1電池」「単2電池」という言葉が生まれたのです。
今となっては当たり前のように使っている乾電池。
世界で初めて乾電池を発明したといわれている日本人。
その人物の名前は「屋井先蔵(やいさきぞう)」
でも知られていない。その理由は彼の不遇の人生が大きく関係している。
発明家を志し、東京職工学校に合格するため勉強に勤しんでいた先蔵。
当時の時計は精度が低く、時刻は時計によってバラバラ。
そのため先蔵は試験に間に合わなかった。
どの時計も同じ時を刻んでいたらと考え、正確な時計を作ろうとする。
全てのお金を発明に注ぎ研究に没頭。
寝る間も惜しんで研究に没頭しました。
先蔵は電気で正確に動く「連続電気時計」の開発に成功。
日本初の電気分野での特許取得。
結果ほとんど売れず。
原因は時計を動かしている電池。
当時の電池は「湿式電池」と呼ばれるもので、液漏れしてしまう。冬場は凍ってしまうほどの欠点があり普及しなかったのです。
こうして先蔵は新しい電池の研究を始めることに。
スポンサーリンク
先蔵は、ロウソクは燃える時は液体だが燃える前は個体。
電解液を液体じゃなくて個体にすればとロウソクからヒントを得て、個体にすることで、電解液に石こうなどを混ぜペース状に液漏れ・凍結を解消、更に電池の容器を亜鉛にし、容器自体を電極にするという画期的な構造を生み出した。
1887年世界初と言われる乾電池「屋井乾電池」誕生。
シカゴ万国博覧会に出展。
これで世界中がこの屋井乾電池に注目して注文が殺到するはずが、外国の企業が模倣品を製造。
先蔵は乾電池の開発に財産全てをつぎ込んでしまったため特許をとるためのお金がすぐに用意できず、特許が遅れ、模倣品が国内に出回る。
しかし、陸軍から大量に注文が来た。その理由は日新戦争。
軍信機に湿式電池を使用していたが、極寒の地でも凍らない屋井乾電池を採用したことで、情報戦を制し戦争に勝利。
屋井乾電池は世間に広まった。
会社を設立し、乾電池を量産。「乾電池王」と呼ばれた。
しかし、先蔵は胃がんのため亡くなった。その後会社は倒産。
功績が知られることはなかったが、先蔵の乾電池の技術は他の日本の企業にも受け継がれ、現在までさまざまな電池が開発されている。
単1・単2の「単」ってなに?・・・
1つで済む電池という意味~
番組公式ページへ
月額たった 1,000円(税抜)で始められる本格的なお店のホームページ!