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なぜ箸を使う?
しかし、チコちゃんは知っています。
熱いものを熱いうちに食べたかったから〜。
そもそも我々人類は実際今でも世界では手で食べる人が最も多い。
主に手で食べているのはアフリカや中近東、インドなど。
全人口のおよそ40%。
主にナイフ、フォーク、スプーンのセットで食べるのが、ヨーロッパやアメリカなどおよそ30%。
そして日本人のように箸で食べる「箸食(はししょく)」がおよそ30%となっています。
最初に箸を使って食べるようになったのは、古代中国というのが定説になっています。
中国 河南省の遺跡から発見された3000年以上前の青銅製の箸がこれまで発見された最も古い箸とされています。なぜ箸という道具が生まれた?
実は食事の道具としては箸よりも先に、さじ つまりスプーンのようなものがあったのです。
古代中国の主食=あわ、ひえ、米など穀類。
これらを食べる上でスプーン状のものが便利だったと考えられます。
ただいわゆるおかずを食べる際には手で食べていました。
おかず➡手で食べる
手では食べにくいおかずがあった。
それを食べるため箸が誕生した。
手で食べにくいおかずって何ですか?中国語で「ガェン」。日本語で「あつもの」。
鍋で煮た熱い料理です。
羹(あつもの)=肉や野菜を煮込んだ料理。
肉や魚介類と野菜を煮込んだいわば鍋料理みたいなもの。
熱いものを熱いうちに食べるために色々な葛藤があって箸が生まれた。
手食から箸を使うまでどんな葛藤が?
中国の鍋料理を再現した。
「砂鍋全家福(サーコーゼンチャーフー)」あつもの料理の原型。
肉、魚介、野菜が10種類以上。
古くからおめでたいときに食べる鍋料理。
まずは手食から~やけどする。
最初は冷めるまで待って食べていた。
続いて箸よりも歴史のあるスプーンを使う。
ところがスプーンだと結構口が熱く、食べやすい温度の加減が難しいことに気づきました。
さらに問題。
お肉が食べたいのに野菜もついてきてします。
思い通りに食べれないのがイライラする。
そこで2本スプーンを使用。
好きなものだけを選んで確かにおかずは取れるが、手の指先でつまむように具をとれない。
解決してくれたのが、2本の棒。つまり箸を使えばピンポイントでつかめる。
つかんだまま冷ませる。
大きなものをつかんだままちょっとずつ食べることが出来た。
色々紆余曲折があったが、熱いものを熱いうちに食べる時は端に勝るものはなかった。
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箸はいつから日本で使われたか?
日本に橋が伝来したのは時期については諸説がある。
箸を取り入れた食事は7世紀初頭の遣唐使がきっかけ。
この当時の日本について書かれた「隋書 倭国伝」では日本人は手で食事をしていると記されている。
聖徳太子は非常に隋にあこがれを持っていた。
隋から来た遣唐使をもてなすとき恥ずかしくないように箸食を取り入れた。
日本における箸食の始まり。
飛鳥時代~奈良時代=箸は主に宮中で使用
平安時代になると町に箸売りが登場し、誰もが使うようになった。
手食の文化圏の人から神様からいただいたものを、道具を使って食べるものが失礼。
手でも味わいながら食べないのはもったいない。
一方で箸は食べ物をつまんだり切ったり、ほぐしたりもできるため、食事をする上で欠かせない道具として日本に定着している。
なぜ箸を使う?
熱いものを熱いうちに食べたかったから〜。
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