怒りは、仏教で三毒の一つとされ、
自らを滅ぼしてしまう恐ろしき煩悩とされています。
三毒
貪:必要以上にむさぼる心
瞋:怒り・妬みの心
痴:おろか・愚痴・無知
むかし、
お釈迦様が竹林の精舎にいたときに、一人の婆羅門が怒鳴りこんできた。
彼の仲間がお釈迦様のもとで出家したためにそれを怒ってのことだった。
彼の言う罵詈讒謗(ばりざんぼう)にだまって聞いていたお釈迦様は、暫くして、その婆羅門にたいして静かに口をひらいた。
お釈迦様:
汝の家に、お客さんが来ることもあるだろう。
婆羅門:
もちろん来るとも。
お釈迦様:
そうしたらその人にご馳走することもあるだろう。
婆羅門:
もちろんだ。
お釈迦様:
そのご馳走をお客が食べなかったら、それは誰のものになるだろうか?
婆羅門:
その時は、また私のものになるしかないだろう。
お釈迦様:
汝は今、私にたいして罵詈讒謗をならべたてただろう。しかし私はそれを頂かない。したがって、それは汝のものとなるより他はないだろう。
そして、お釈迦様は次のように婆羅門に説いた。
『 いかれるものに、いかりかえすは悪しきことと知らねばならぬ
いかれるものに、いかりかえさぬ者は二つの勝利を得る
他人のいかれるを知りて、正念におのれを鎮める者は
よくおのれに勝つととともに、他人にもまた勝つのである 』
これを聞いた婆羅門は、お釈迦様のもとに出家し、のちに阿羅漢の一人となったという。
怒りの心を、おかさぬように、身、口、意の三業には常に気をつけましょうね。
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