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にらめっこってなに?
しかし、チコちゃんは知っています。
戦に勝つための訓練〜。
関西大学文学部 名誉教授
藤田真一さんにらっめこは、平安時代の終わりごろに始まった。
にらめっこではなくて、目競(めくらべ)と言っていた。
元祖にらめっこマスターと言っても過言ではないのが平清盛。
当時の平家の繁栄を描いた「平家物語」の一部を後に分かりやすく絵にした書物を見てみると…。
「目競(めくらべ)」と書いてあります。
これは平清盛が骸骨をにらみつけ目力で退治したという話。
目競(めくらべ)
武士同士の真剣勝負にらみつける→ にらみっこ → にらめっこ になった。
なぜ武士は目競をした?
日本人はもともとシャイ。
人と人が正面きって対面するのは苦手。
というふうにも考えられています。
ところが戦の場合は…。
目をそらすと言うことは、もうすでにその段階で負けを意味することになります。
戦に負けないため→敵を正面から見る訓練だったと思われます。
では、いつごろから現代のように笑ったら、負けに変わったの?
鎌倉時代、にらみ合う要素を残しつつ、相手を笑わせるという遊びが入ってくる。
教科書にも載っている、ウサギやカエルが人間のように遊ぶ様子を描いた国宝「鳥獣人物戯画」。
この絵巻には目競をしているシーンが描かれています。
向き合う二人はにらみ合わずに、とぼけた顔をしています。
そして周りの人は…。大爆笑
なぜ武士の訓練だった「目競」が遊びとして行われるようなったのでしょうか。
鎌倉時代になると、源平の合戦の時代から平和な時代に移っていきます。
そうすると…。
人間の気持ちも和らいで遊びというゆとりが出来てくる。
そして江戸時代になると…。
達磨さんのわらべ歌わらべ歌が流行した。
達磨大師は仏道修行のため9年間笑わなかったことから・・・
達磨大師を笑わせたら戦に勝ったと同じ・・・。
ちなみに海外にもにらっめこってあるんです。
にらめっこってなに?
戦に勝つための訓練〜。
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