脳卒中になって


はじめに

私は脳出血で倒れ、右片麻痺の障害が残りリハビリを行っています。

今までの経験から、脳卒中に罹ったときの注意点、ご家族の方の対処法を何点か書かせていただこうと思います。

一般に脳卒中とは脳の血管が詰まったり破れたりすることで脳細胞に壊死が生ずる疾患です。

症状もみなばらばらで、損傷した脳の部位によって違います。

 

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脳卒中による障害

後遺症は一般に下記のような症状が残ります。が、先生は一般に家族には重く伝えがちです。

私の場合も高次脳機能障害で記憶もどんどん無くなっていくでしょう。と言われてました。でもそうはなりませんでした。ご家族の方もあきらめず最後まで見守ってあげましょう。


先生は、今が一番良い状態で、あとは運動中枢がやられているので、植物人間になるでしょうと言われました。ガッカリするどころか、「何いってんだろう。信じるものか」と思い、かえって「じゃ、私が治す」と火がつきました。 妻談 <(`^´)>


運動麻痺

右上下肢あるいは左上下肢が動かなくなる症状。

感覚障害
触覚や痛覚が鈍くなったり逆に過敏になり痺れを感じる場合がある。

目の障害
視野が狭くなったり、物が二重に見えるという障害、片目の視野が見にくくなる「半盲」という障害もある。

構音障害
呂律が回りにくい障害で、比較的回復しやすい場合と症状が残りやすい場合があります。

嚥下障害
食べ物を飲み込みにくくなる症状です。

高次脳機能障害
脳の損傷により神経に異常をきたす障害です。運動障害や感覚障害を起こし、表れる症状もさまざまあります。

このほかにも、まだいろいろな症状があり、症状が全く同じという患者さんは一人もいないと言ってもよいほどです。

なので一人ひとりの患者さんに最も適した治療プログラムが必要となります。

 

入院したらまず高額医療費の手続きを

入院が長くなると医療費がいくらかかるのか心配になってしまいますよね。高額医療制度を申請すればそれを一定の金額に抑えることができます。

医療費が高額になりそうなときは、まずは「限度額適用認定証」をご用意ください。

◎「限度額適用認定証」の貰い方

各健康保険の窓口に申請をして発行して貰います。

※国民健康保険の場合→自分が住んでいる市町村の国民保険の窓口へ。

※協会けんぽの場合→協会の各都道府県支部に申請。

※組合健保の場合→「~健康保険組合」が窓口になります。

一度、病院の受付か、医療相談に相談してみるのもよいかと思います。

 

傷病手当金の申請

健康保険から支払われる給付金で、病気や怪我によってそれまでの仕事ができなくなり、長期間休職しなければならない会社員・公務員のための制度です。

療養中の生活保障として給料の約3分の2が最長で1年6ヶ月間支給されるため、少しでも傷病手当金をもらえる療養期間がある場合は迷わず申請するべきです。

現在、傷病手当金を検討されている方は、申請方法について気になっているでしょう。傷病手当金を申請するにあたり、申請に必要な書類を準備するために、指定の手続きを行わなければなりません。

詳しくは会社に給付を受けるかどうか相談してください。または、自分の健康保険証に書いてる健康保険組合に問い合わせしてみてください。

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介護休業(看病する家族のために)

介護休業は、要介護状態にある対象家族1人あたり、通算93日まで取得可能です。介護休暇と比較すると長期的に取得できますが、その間の給与が出ませんが、ぜひ利用したいのが「介護休業給付金制度」です。

介護休業給付金制度で得られる支給額は、「休業開始時賃金日額×支給日数×67パーセント」です。
被保険者が介護休業期間終了後に支給されるものであるため、すぐに給付金を使えるわけではありません。さらに、すでに休業中の場合は申請できません。

介護休業給付金制度を利用するためには、一定の条件を満たす必要があります。
まず、「65歳以降の介護休業開始」「介護休業開始時点で、介護休業後の離職が決定している」ケースは、支給対象にはなりません。

期間限定雇用者がこの制度を利用したいときは、「1年以上雇用されている」「休業開始予定日から起算し、93日を超えて引き続き雇用の見込みがある」という場合のみ、支給の対象となります。

また、介護休業給付金を受け取るには、雇用保険の加入者で、介護休業開始日から10日以内に「休業開始時賃金証明書」を提出しなければならない点も注意が必要です。

詳しくは会社に相談してみてください。

以上の準備があれば、少しは安心して看病できる環境になると思いますよ。

 

転院について

倒れてすぐに、救急センタに入院した。そこは2週間しか入院出来ないことを伝えられていた。

もともと透析もしていたので、透析のある病院で、リハビリの環境が整っている所、言語もうまくできなかったので言語聴覚士がいることころを探した。

先生と相談して希望の病院に行くことが決まった。転院する際の移動は、寝たきりだったので、看護師さんの勧めで移送用の救急車を頼むことになった。自分で予約して当日無事に転院出来た。距離にもよるが、経費は1万円だった。

 

リハビリテーション

障害が生じた方でも、歩行の自立や、日常生活をおくれるようにするための治療がリハビリテーションです。

そのために、リハビリテーション科医師が診察し、理学療法、作業療法、言語聴覚療法などを処方します。装具療法などの手続きも行います。

リハビリテーションの流れ

一般に脳卒中リハビリテーションは急性期、回復期、維持期に分けられます。

急性期は発症直後から廃用症候群の予防と早期からの運動学習によるセルフケアの早期自立を目標とします。

回復期リハビリテーションも主治医またはリハビリテーション科医師が診断の上、できるだけ早期に最大の機能回復をめざして行われ、維持期リハビリテーションは獲得した機能をできるだけ長期に維持するために実施されます。


専門のリハビリの他にいつも夕食を終えた後に、廊下で付き添ってもらいながら、歩く練習をよくした。先生は6ケ月と言うが、療法士さんは月日はあまりこだわらなくても良いとのこと。あとは自分の努力次第である。ただ、印象に残っている言葉があって、「ただ10回やるより、正しく1回をやるほうがよい」との言葉。回数より中身なんだと思った。

 

退院前にすること

◎介護保険の申請

自宅に戻ってからの生活は、玄関、廊下、トイレ、お風呂の手すりなどの取り付けが必要になってくる。その時、介護保険を申請していれば、上限20万の補助が受けられるので、負担も少なくなる。退院してスムーズに生活できるよう、早めに申請して改修工事をすることをお薦めします。

介護保険申請は…

※地域包括センター、市町村の窓口で申請します。

施設の一覧の中から、いろんな施設の特徴などを調べて、ケアマネジャーさんを選び、電話をして面談しました。

そのあとに、病院にきてもらい、介護申請の体の審査をしてもらいました。その時は要介護3でした。そして、家の改修をしてもらい、退院前に完成し、すぐに生活出来る状態が出来ました。助かりました。

◎退院後のリハビリ

介護保険を使用してのリハビリもありますが、医療保険で出来る病院でのリハビリを選びました。自分がその頃は「川平法」という作業療法が良いと聞いていて、NHKでも放送されました。

ぜひそれをしたくて、探しに探しました。何とか一つの病院を探して、そこでお世話になることになりました。とにかく右手が動けばと必死でした。


退院しても、そこで終わりではなく、退院してからが大変でした。とにかくリハビリは毎日続けられるような環境を作らせていただきました !(^^)!

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