又吉先生が有名すぎる文学作品を10ページくらいの漫画で教えます!
教えてくれるのは
芥川賞作家 又吉直樹先生
小説家は賢い人というイメージがある。と思うんですけど、昭和の途中までは世間から変わり者、今で言うとパンクロッカーみたいな感じでとらえられていることが多かったと思うんですよね。
文豪たちの意外な真実!を暴露します。
ここで文豪のちょっと変わったエピソード、実は締め切りに間に合わず、いろいろと変な言い訳や弁明をする小説家が多かった。
太宰直筆の原稿依頼の返事の手紙を持っている。
太宰は人気作家ですから受けるか受けないかここに、「否」か「諾」かのところに印を付けるだけで本来いいんですよ。
ほとんどの作家はそれで返すんですけど、太宰はなぜ書けないのかの理由をこれだけびっしりと書くという。
「自分は筆が遅いから」と欠けない言い訳を書いたり、「一日5〜6枚書けたら大威張りなんです」みたいな。
その辺がすごく太宰治らしい。
続いては、生前の太宰治にとって最大のベストセラー「斜陽」
主人公のかず子は親に言われるがまま生きてきた。世間知らずのお嬢様。
終戦後家は貧しくなり病の母や荒れた生活を送る弟に翻弄されるかず子。
そんな時小説家の上原と出会い、かず子は・・・
上原に恋をしたかず子はある決意をします。
お嬢様育ちのかず子が初めて自分の意志で決めたのが・・・
妻帯者との恋
この恋こそ革命と言えるものだったのです。
数年後 上原の子を身もごったかず子は・・・
シングルマザーとして生きていく・・・ことを決意したのです。
この作品が描かれた当時はまさに男性優位の時代。
太宰は・・女性を人間扱いしない世の中に怒り、この作品を通じて、女性を人間として扱いその内面を描くことが、1つの狙いだったんじゃないかなと思います。
文学作品たくさんある。そもそも何がすごい?
又吉 近代文学は何を書いてるかより、どのようにかいているか、表現が問われるジャンル。っていうふうに、そういう表現が問われるジャンル。
志賀直哉の剃刀という作品の中に、短く言えば怪我して血が出た。それをどう表現したか?
最初乳白色をして居たが
ジツと淡い紅がにじむと
見る見る血が
盛り上がって来た。
どうですか?剃刀が当たって血が出ただけ。
こういうふうに見るとすごく、その場面がすごくわかりやすいですよね。
それを、丁寧に読んでいくと特別な感覚を得ることができるのが純文学の面白さ。
続いては近代文学で異彩を放つ、梶井基次郎の処女作「檸檬」
そのあらすじは、精神を病んでいた青年。主人公の憂鬱な気持ちで毎日を過ごしていました。
そんな彼の行きつけの場所だったのが本や輸入品雑貨を取り扱う、丸善。
所狭しと並ぶ目新しい品々を眺めているだけで、以前は楽しかったのですが、近頃はむしろ息苦しい場所となっていました。
憂鬱な気持ちで街を歩いていると、ある物に目が止まる!
それは、ある鮮やかな檸檬。私はそれを一つだけ買うことにした。
檸檬の匂いを嗅いでみると、なんだか元気が目覚めてきた。
気を良くした青年は再び丸善へむかいます。
しかし、またもや憂鬱な気持ちに・・・
あっそうだ。自分で散らかした本を無造作に積み上げ、その上に檸檬を置く青年。
そして彼は店を出て行きました。
主人公の青年はえたいの知れない焦りや不安から解放されるため檸檬をあるものに例えて現実を乗り越えようとしたんです。
問題 檸檬を何に見立てて本の上に置いた?
主人公の青年は檸檬を爆弾と錯覚することで、自分を圧迫する現実を破壊したいと考えました。
青木 実況が素晴らしいアナウンサーは純文学を読んでいる。
やっぱり情景描写を、する時の表現力がそこから培われている部分もあるんだなというふうに・・・。
引用 http://www.ntv.co.jp/sekaju/
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