僕らの気持ちはどこから生まれるの?
東京大学 准教授
奥山輝大
最近の神経学の流れだと脳をマシンというふうに捉えてしまってマシンにこう何かの情報の入力があってそこから出力が出て行くと。
例えば、バーンと殴られるじゃないですか。
そうすると殴られるという刺激が入ってきて中でいろいろな計算が行われて、怒りという情動(感情)が生成される。
殴りかえすか行動の出力にかわってくる。
そういうふうな捉え方でじゃあ感情がどういうふうになっているのかっていうのを、いろんな角度から見て行きたいと思います。
又吉さんがホワイトボードに感情の種類を書き出す。
かなしみ、あこがれ、しっと、よろこび、くるしみ、すききらい、めんどう、わずらわしい、いかり・・・
全体的にネガティブな感情が多かった。
世界的に見ると心理学者の人たちっていうのは分けてくれているんですね。
グロリア・ウィルコックス
「感情の輪」1982年
グロリア・ウィルコックスが6つの基本感情
・激しさ
・力強さ
・悲しみ
・喜び
・安らぎ
・恐れ
それをさらに細く分け
外側ほどよりはっきりした感情になっている。
また、向かい合わせに対になる感情を置いている。
例 安らぎ→信頼→安心
対
恐れ→拒絶→落胆
心理学ではこうした表を使って人間のあいまいな感情を分析し理解に役立てている。
感情はこれまでさまざまな分け方が提案されてきた。その種類は心理学者によって千差万別だそうだ。
最近の研究では2000位上の感情を分析されているという。
脳神経学者はこれらがどう生まれてきているのかを追求しているという。
fMRIという装置で見た脳の中の活動では、感情を抱くたびにマシンのように脳の違う場所が活動。
さらに何が起こっているのか? それを調べるには脳の中に直接観測装置を埋めなければならず難しい。
そこでマウスを使って実験している。
じゃあ感情は脳のどこにあるかって話なんですが、海馬って呼ばれているその空間とか、それに対して扁桃体と呼ばれている部分でここが感情中枢だとおもっています。
マウスの扁桃体には少なくとも2種類のニューロンがあって、「快楽ニューロン」。「恐怖ニューロン」だ。
快楽ニューロンが活性化すると、喜び、楽しみといったポジティブな感情を抱き、恐怖ニューロンが活性化すると怒り、悲しみといったネガティブな感情を抱く。
人間も2種類のニューロンの使い方でいろいろな感情ができているという。
少なくとも分かっていることは、ポジティブが上がればネガティブが下がり、ネガティブが上がればポジティブが下がるということ。
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・・・演劇の話。
聞き手も聞き手の間でも伝染がある。感情というのはある程度同調するわけですよね。
・・・そして場が温まるってことはおかしくない。
最後に・・・
脳神経学では、人間の感情は脳の活動領域レベルでの研究が始まったばかり。
ここからはちょっと夢物語みたいになっていきますけれど・・・
全部この世界の分子から情報を受けている。
ということは僕らの思考なんて全く自由度はなくて全部もう世界が宇宙が生まれた瞬間に全部決まってた。
っていう可能性はありますよね。
全世界の全分子が計算できるとしたら、未来はどこまで予測することができるか。
たぶん科学者だったら少なくとも1回はかんがえたことがあるクエスチョンで。
どこまで僕らは自由な世界の中に生きているんだろう。
又吉 う~ん。でもすべては定められてたということでしょう?
それってでもあんまり僕、窮屈な感じしないんですよね。
地球の起源からもう自分がつながってるということじゃないですか。
はい、そうですね。地球も宇宙も全てです。
又吉 っていうことは、自分がその一部っていうことは、あの星も月も・・・
ハハッ。なるぼど。
又吉 ここで自分が何をやろうがこれはもう世界のものやから、っていう自由があるんじゃないかっていう。
科学はもちろん万能じゃないしこれから先その頑張って全部ひもとこうとするとは思いますけど、多分できないです。少なくとも今は。
なんだけれど、そこを目指しているとおもいます。
なので科学者は世界はルールとルールのこの集合だと思っていると思うんですけど、それの自分の一番興味がある小さなパードを解いていく。で、それがいろんな研究者がやることで、世界の形が見え始めている。
それこそ感情とかはみんなのホットスポットなので、研究者が非常によく集まっていますし、そういうふうなところにどんどん科学が進んで行くんじゃないかなと思います。
https://hurari19.com/archives/6908/
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