御所野縄文公園
国道4号を北に走り続け、盛岡から約1時間30分で一戸町へ。
電信柱に看板が立て続けに出てくる。それは、いつも気になっていた「御所野縄文公園」。最近世界遺産の推薦を受け、名が世間に出るようになった。
御所野遺跡とは、縄文時代中期後半の大規模集落の跡、800棟以上の竪穴住居が見つかって、国指定史跡となった。配石遺構を中心に3つの集落や、復元された竪穴住居などから、共同生活を送っていた先人の暮らしが見えてくる。
早速行ってみると、芸術的看板がお出迎え。駐車場につくと、目の前に「きききのつりはし」があった。駐車場と公園を結ぶ屋根付きの歩道橋。世界初の吊り橋式でカーブを描く珍しい吊り橋のようだ。長さは約90m。名前の由来は「木材」「奇抜」「喜び」の3つの頭文字の「き」からとられたもの。
グッドデザイン賞にも選ばれたようだ。橋の手前には車いすも常備され、障がい者の方にも優しい場所でもあります。
前に進むと、縄文式土器が飾られている。下を見下ろすと小さな川が流れていて、かすかに川の音が聞こえる。なんと湿地を発見!これは「水場遺構」。
川から水を引き込み、食事を作ったりと様々な作業をした場所とあった。初めて見た。
本当に住んでいたんだと実感した。まさに、この橋はタイムトンネル…。
そしてタイムトンネルを抜けると、いにしえの縄文世界が広がった。「な、なんだ、これは」想像をはるかに超えた。
緑一面。「ひっ広い…」竪穴住居や掘立柱住居などが点在していた。
あとで資料を見ると、「東むら」「中央むら」「西むら」と3つの集落があった。「東むら」には竪穴住居があり、実際に入ってみると、中央に火を炊いた跡があった。
薄暗いが、夏は涼しい感じがした。案外広い印象だった。
竪穴住居の調査で、全国で初めて、縄文時代の土屋根の住居であることが確認されたようだ。
そして「中央むら」に進むと、掘立柱住居と配石遺構、盛土遺構などがあった。掘立柱住居は倉庫と考えられ、配石遺構は、石が組まれ、穴もあることから、墓穴と考えられているそうだ。
ここまででかなりの距離を歩く。セミが鳴き、風が吹き、五感を肌で感じることが出来る場所だ。とにかく、空気が気持ち良い。
大人が敷物を敷いて、昼寝をしてたりと思い思いの楽しみ方をしていた。
一周すると約1時間かかった。空と緑が最高に良い。また来たくなるような所だ。
御所野縄文博物館
「きききのつりはし」を渡り切ると、博物館がある。外見は軽井沢のホテルのような雰囲気だ。
この博物館では、組ひもづくり、土笛づくり、縄文火おこし体験など縄文の暮らしを体験できる所だ。
他に、ここには、国重要文化財の「鼻曲り土面」があり、蒔前遺跡から出土した土製の仮面もある。
最近はやりのプロジェクションマッピングを導入し、ダイナミックな映像と音で紹介している。
通路はスローブになっており車いすでも楽しめた。エレベーターもあります。
今度また、ぜひ来たい場所だ。絶対オススメである。追加 令和元年7月30日、2021年の世界遺産の推薦を受け、再度のチャレンジへとスタートした。
追加 令和三年5月26日、縄文遺跡群、世界文化遺産に登録勧告。
参考
https://hurari19.com/archives/2158/
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