岩鋳鉄器館見学(南部鉄器|盛岡の旅

伝統の技を守る南部鉄器




盛岡は南部鉄器が有名。最近は某メーカーさんも、炊飯器に南部鉄器を使用していますとのCMもある程有名になった。

私が過ごした小中学校では、卒業式には南部鉄器で作られた学校名を入れた文鎮だったり、風鈴を卒業祝いとしてもらった。

その頃は、南部鉄器を貰ってもなんの感動もなかったが、大人になると、もっと大事にすれば良かったなと思う。



南部鉄器は、鉄瓶で直接湯を沸かすと、鉄分が含まれ、身体にも良い。もちろんお茶、コーヒーの味はかなり違うらしい。

それを知ってからは、知り合いへの贈り物には、南部鉄瓶を贈っている。非常に喜ばれる。

でも南部鉄器のことは何一つ知らなかった。 「よし、今日は南部鉄器館に行ってみよう」と出掛けた。

偶然の鋳込み見学に感動

盛岡市の南仙北にある「岩鋳鉄器館」。

ここは見学無料。夏休ということもあり、子供連れの家族もいたが、やはり旅行で見学にきていた人も多かった。

入口には大きな「南部じゃんぼ鍋」がお出迎え。 中に入ると、小さな博物館のようになっている。車イスでも余裕で入れる広さだ。

風鈴の音色

風鈴が数多く飾られ、その綺麗な音色を聞きながら工房に入ると、職人さんが作っている姿を間近で見ることが出来る。

「すごい」。

ちょうど、鋳込み(溶かした鉄を型に入れる作業)を見ることができた。

職員さんによると、毎週金曜日の今の時間しか見れない光景で、ラッキーですね。と。 偶然とはいえなんとも得をした気分になった。

その溶かした鉄の温度はマグマよりも熱いそうだ。

一瞬の火花。それを型に入れる。職人は直に触る。 手袋をする職人さんもいるが、素手で型に入った鉄をひっくり返す職人さんもいるそうだ。

見ているほうが、ヒヤヒヤ。 工程は68工程にも及び、一人前になるのには最低15年、鉄瓶に名前が付くようになるには40年かかるそうだ。

伝統を受け継ぐことは容易ではないと思うが、逆に限られた人しか受け継げない伝統に関われることが羨ましいと思った。

前までは、伝統にこだわった商品が多かったが、今では国内以外にも、フランスやドイツ、イタリアなどにも輸出されているそうで、斬新なデザインの開発により、カラフルな鉄瓶やIH用の鉄瓶、シチューパン、すき焼き鍋など、沢山の種類でにぎやかになった。

物によっては、3ケ月待ちの商品もあり、生産が追いつかないようだ。

中には、砂鉄を使用した、銀色の鉄瓶があり、値段は40万円を超える。これは中国で人気らしい。 でも美しい。(アイキャッチ画像参照)

大量生産のものと職人が作った鉄瓶との比較も店員さんが教えてくれた。 取っ手の部分(つる)を作る職人は、今は一人しかいなく、弟子が2、3人いるだけだそうだ。

その2つを比べると、模様も手触りもまるで違った。 素人の私でも、やはり職人さんの作った方が断然素晴らしいと思ったが、値段もなかなか。

でも作業工程を見学すると納得の値段だ。

そういえば一つ、面白いお土産を見つけた。それは小判!

「ご利益ありそう」と思いきや、店員さんが、宝くじの上にこの小判をのせておいたら、宝くじが当たったとの電話がお客様からきたと。

おまけに職員の人は10万円が当たったと教えてくれた。

直接この小判の影響かどうかはわからないけど。と話してくれたが、持ってみると、程よい重さにピカピカの小判。すぐさま 「これ買います」と言ってしまった。

ご利益があったら、ぜひご報告させて頂くこととして…。

あと、帰ろうとしてふと色紙に目が行くとなんと元サッカー日本代表の中田英寿さんのサインが目に留まった。
中田さんも来てたんだーと思うとなんか嬉しくなって帰路につきました。

是非、盛岡に来た際は、ぜひオススメです。そして南部鉄器はもちろん、この小判もおススメだ。

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