我慢と忍辱の違いについて
耐えるにも2通りある。
私たちが生きていくうえで耐えられない困難にぶつかることも多々あると思います。
その時に、いかに心を切り替えることが大切かということを頭では分かっているが、いざ困難に直面すると感情のままに怒りを爆発してみたり、言わなくてもいい言葉まで出てしまいがちです。
これをどのようにしたら乗り越えられるのだろうか?。
これは実際経験していくしかないといわれます・・・。
一般に我慢して耐えると言いますが、我慢(がまん)とは、仏教の煩悩の一つで強い自己意識から起こす慢心のこととあり、いずれは爆発するものです。
もう一つ仏教では忍辱という修行があります。
これは辞典に、仏語。六波羅蜜の第三。侮辱や苦しみに耐え忍び、心を動かさないこと。忍辱波羅蜜。
六波羅蜜とは大乗仏教で説く悟りの彼岸に至るための6つの修行徳目。
とあります。
いったい何が違うのか?
どちらも困難に耐え忍ぶものですが、心の持ち方が大きく違います。
先ほども言いましたように我慢は慢の心から起きてくるのに対し、忍辱は自らの心の向上を目指すもので辛い、苦しいではなく有り難い、尊いに心の持ち方を価値転換していくことだといいます。
どのように転換するのかというと、困難が襲ってきたときに、これは幸運の前兆だとか、この試練は何かを自分に教えてくれているとか・・・。
何事も明るく前向きに考えることがのちのちの運命を良いほうへと導いていくのだと思います。
この難しい世の中、何事も明るく前向きに価値転換して感謝でいきたいものです。