強制でなく誘導 いま話題の仕掛学
相手の好奇心をくすぐり誘導して問題を解決する。
新型コロナの感染拡大の手段としても大活躍の仕掛学。
大阪大学院教授
松村真宏さん
世界が注目する日本の頭脳
キャンベル 生産性が上がったり、迷惑防止になったりするんだけどほとんど金をかけていない。
松村 正論を言って変わる人はとっくにかわっているはず。
もう一回正論を言っても変わるわけがない。
変わってない人に対して・・・。
ついまた正論を言ってしまうのが大きな問題。
所 そのひとが知らずもそれをやるようになるように持っていくってことね。
松村 一見別なアプローチなんですけど。結果的に正論に戻ってくる。
先生は例えばこんな問題を・・・。
エスカレーター混雑問題
JR大阪駅で階段利用者が少なくエスカレーターが混雑の問題に。
できるだけ階段を使ってくださいの正論を呼びかけても効果はほとんどなし。
松村先生は仕掛学で解決。
アフター5に行くならどっちの街? と階段を2色に色分け市利用者がどちらかを歩くだけでセンサーが感知して票が入る・・・という仕掛けをつくったんです。その結果1日の階段を利用する人が以前より1.300人以上増えたそうです。
事故の危険を減らし利用者の健康増進。
更には密状態も回避とまさに一石三鳥。
人を楽しませながら問題は解決の方向に。
そこで所JAPANはコロナ感染拡大を防ぐため人との接触を避ける取り組みがさまざまな場所でなされていますがなかでも苦戦しているのがティッシュ配り。
番組スタッフが準備万全のもとティッシュ配りを検証してみたところ、受け取ってもらえたのが一時間で14個。
しかもかわいそうなどのこえまであった。
そこで松村先生協力の下・・・大胆な仕掛けを実行。
ソーシャルディスタンスを守りながらティッシュを配る仕掛とは?
マジックハンドでティッシュ配り。
確かにソーシャルディスタンスは保てる。
仕掛学に失敗はつきもの。
検証してみたところティッシュを受け取る人が続出!
なんと3倍以上の結果が!
新規性=目新しいもの。
目を引かないと気づいてもらえない。
新規性だけだと近寄ってくれない。
親近性=見た目ですぐにコロナ対策をしているということが分かりやすい。
新規性×親近性=仕掛学の基本配っているうちに気遣いのある面白い人と、親近感アップ。
最終的に一時間で69個もの配布に成功!
松村先生のもう一つのアイデア。
鏡を使った無人ティッシュ配り。
「身だしなみを整えるのにご自由にお取りください」のメッセージをおいておくだけ。
松村先生によれば・・・。
人は外見を気にする周りからどう見られたいかという自己承認欲求を満たすためについ鏡があったらチェックする。
ナルシストと思われないように言い訳となるのがティッbシュ。
こちらも52個という結果だった。
恐るべし仕掛学。
お困りの企業の方試してみては?
仕掛学とは?世界で唯一の研究者「立ち止まってバラの匂いを嗅ぐ」|ヘウレーカ!より
コロナ問題を仕掛学で解決!|所JAPANより
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