迫力満点!鬼にまつわるミステリアスな世界!
古来「鬼」は、日本の至る所に出没し、人を超えた力を持ち、私たちの陰の部分を暗躍してきました。
怖い鬼から愛すべき鬼まで様々な鬼の姿を紹介してくれるのが、岩手県北上市和賀町にある「北上市立鬼の館」。
先日、岩手の情報番組で紹介され、鬼尽くしの博物館に興味を持ち、早速行ってみた。
入口を入ると圧巻!正面に巨大な鬼!
「よぐきたな~」と声が聞こえてきそうな迫力。たぶん、子どもはここからもう「帰る~」という位の大きさ。
その周りには沢山の鬼の面が連なっている。
ふと後ろを振り返ると〝ゲゲゲの鬼太郎〟が待っていた。
(ちなみにこの鬼の館はストロボを使用しなければ撮影OKです)
「鬼の門」をくぐり、鬼の世界へ…。
●鬼曼荼羅
★大人…山の精霊や祖霊などを基として誕生する鬼。また、先住民族を指してつかわれることもありました。(なまはげとかも)
「弥五郎どん」
弥五郎どんは、ホセ(秋祭りに登場する身の丈4.85メートルの大人形。祭神の一つである武内宿弥(たけのうちのすくね)とも朝廷軍に責め滅ぼされた隼人族の長・弥五郎であるとも言われている。大隅地方には、大人の足跡や洞穴などが伝えられている。
★鬼神…日本の祭りや神事、芸能に登場する鬼。怖いものばかりではなく、その並はずれた力によって、人々の災いを除き、守ってくれる鬼。
「役行者像(えんのぎょうじゃ)」
修験道の伝説的な開祖。役小角(えんのおづぬ)とも言う。葛城山中にて荒行を積み、吉野の金峰山で霊感を得、呪術を身につけた修験道(山伏)である。前鬼・後鬼の二鬼神を自在に働かせることができたという。
★餓鬼…地獄の鬼や毘沙門天に踏まれるような邪鬼のように、仏に仕え、教えを守るように懲らしめられる鬼。
「鬼卒臓(きそつぞう)」
人は、死を迎えると長い冥途へ旅に出る。初七日から三年の旅のあいだに秦広王から五道転輪王(ごどうてんりんおう)まで十人の王の裁断を受けるという。獄卒は、十王の命に従い亡者を責める地獄の鬼である。
★妖怪…「まがまがしさ」「おどろおどろしさ」が強調され怪物と化した鬼。人間の怨念が集まっても鬼となる。滑稽味があります。
「河童(かっぱ)」
水辺に住む妖怪。北東北での呼び名「メズチ」は、水の神霊を表すと言われる。人々は水に対する畏れから水神をまつったが、その信仰が薄れるとともに河童という妖怪が現れてきたのではないかとされる。
鬼の世界にも曼荼羅があることにビックリした。
〝ゲゲゲの鬼太郎〟も曼荼羅界の人物だったんだなと思った。
そして、この館内で一番面白いのが「変化鬼面」。
思わず「キャ!」と叫んでしまった。
表情の変わりようが怖くて、自分も表面ではつくろって笑っていても、心の中ではこういう表情をしている自分もあるなと汚い心に、「ごめんなさい」と思ってしまった。
そしてそしてもう一つ。これはぜひ試して頂きたいのが「あなたの中に鬼がすむ」。
あなたの鬼度テストで10項目の質問に答えてボタンを押すと、自分の顔が何かに変身します。
つくづく、心の中って人に見えない部分だからこそ、鬼が住みやすい場所なんだと思った。
館内は世界中の鬼たちが沢山展示されていた。
綺麗なものから、怖いものまで勢ぞろい。
そして最後にまた「ホォー」と思う展示品を発見。
「幻の鬼面」。離れてみると、自分がどう動こうとしてもどこまでも、鬼の目線が自分に向かっている。
これもまた面白かった。
でも子どもにとっては、怖すぎてしまうのということで、館内には子ども向けように和紙で作成する面作りなどもあります。その日も家族連れが楽しく作っていました。
ぜひ、時間をかけてゆっくり見てほしい場所だと思います。
改めて自分の心と向き合った時間でもありました。
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